静岡 家を建てるときに読む本 vol.5  



 今年3月に完成したAO邸静岡県藤枝市)が「静岡 家を建てるときに読む本 vol.5」に掲載されました(発行:株式会社しずおかオンライン 発売:2006年7月20日)。
 この住宅はまず、敷地に対して16のサークル、緑色砕石、庭土、飛び石を使った「基盤」を設定するところから計画が始められました。その上でL字形ヴォリュームを「内部空間=器」として配したものです。リビングルームにはヴォイド(吹抜)があり、上下階をつなぐ「風の通り道」となっています。また、階段空間はポリカーボネート中空板を介した「光の通り道」になっています。
 ただし、この空間の心地よさは外から見ただけではわかりません。というのも、道路に面した東面はプライヴァシー確保のため、正方形の小さい窓を採用しているからです。
 そのため、はじめて見た人は「光が入らないのでは?」と思うようですが、一歩足を踏み入れるとそれが杞憂に終わる事がわかります。たいへん明るく風通しのよい間取りなのです。吹抜はリビングルームへの「風と光の贈り物」なのだという事がよくわかる住宅です。

■詳細情報 URL1  http://www.esz.co.jp/company/solbook/index.html

■詳細情報 URL2  http://kubota-kensetsu.co.jp/works/new18.html

■詳細情報 URL3  http://www.kc2.org/arc/works.html


(文:久保田正一)