マンガ・TV・アニメに見る家族の情景(1)


 今日は雨・・・静岡も肌寒い時期となってきました。オープンハウスでは床暖房の効果を確認された方も多かったようです(笑)。そんな住宅建設希望の方々との会話で感じるのが、「部屋の単体イメージ・規模のイメージは用意しているが、その関係性は未成熟であり、その部分をプロに聞きたい」という事実です。普段から二次元ソース(平面図・立面図)と三次元ソース(完成予想図・模型)の間を行ったり来たりしている我々には さほど苦労のない事であっても、多くの方にとっては その連係の具合が難しいところと思います。ここを解きほぐすのが「コミュニケーション」です。よく語り合う事で共通認識を得てゆくよう 今後も宜しくお願い申し上げます(笑)。


 その諸室の連係について、今回は「導入部」として、皆さんお馴染みのテレビアニメをとりあげてみようと思います。


 私が学生の頃、「長谷川町子 作 漫画『サザエさん』の磯野家・フグ田家の間取りを書く事ができるか?」という事が話題になりました。プランニング(間取り・平面構成)は、情報伝達の第一手段です。また、アニメーションに限らず、優れたシナリオをもって書かれた小説・映画・音楽は、その空間をわかりやすく表現しているものです。


 そういえば、数年前に「サザエさんの秘密」という本が出版されていましたね。


サザエさんの秘密

サザエさんの秘密


 磯野家・フグ田家は、東京都世田谷区新町を想定地とされた木造在来工法、平屋建、切妻屋根、瓦葺、南向き、庭あり、寝室3室、客間1室、茶の間=リビング・ダイニング1室扱い、キッチンに勝手口あり、在来浴槽、L型廊下・・・ざっとこんなところでしょうか(笑)。


■磯野家・フグ田家 平面構成について考察されたサイト
http://allabout.co.jp/house/homebuilding/closeup/CU20040519A/index.htm?NLV=NL000072-145


 ちなみに、静岡市清水区を想定地とされた さくらももこ 作 「ちびまる子ちゃん」のお宅も 木造在来工法 平屋建と想像されます。但し、こちらは典型的な中廊下プランのようです。


■さくら家 平面構成について考察されたサイト
http://www.adachi.ne.jp/users/asunaro/newpage39.html


 一方、藤子不二雄 作 「ドラえもん」で知られる野比家は、のび太くんの部屋の配置から木造2階建である事がわかります。


野比家 平面構成について考察されたサイト
http://kenchiqoo.net/info/archives/000455.html


 3棟とも かつての日本住宅でポピュラーだった「廊下を介した居室連係」を計っています。しかし、現代住宅は その廊下面積も惜しいところ・・・その「余裕」は居室に還元され、コンパクトでコストバランスのよい住宅を提示するコトが、われわれ設計者の使命の一つです。もちろん、敷地形状、利用状況、ニーズに応じたカタチが生まれます。本日まで公開していた「中庭を創る住宅」では、長い廊下を介して中庭と居室が連係される「広縁」が最大の特徴ですから。思考の延長は無限であるという事を信じて・・・。



 アニメに見る家族の情景・・・次回は、もう少し笑いを増やせる「場」へ皆様をエスコートしますので、暫しお待ち下さい(笑)。


では、本日は ここまでとさせていただきます。


(文:久保田正一




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メモ1:「サザエさん」、「ちびまる子ちゃん」は、フジテレビ系列(静岡ではテレビ静岡)にて放映中です。


メモ2:「ドラえもん」は、テレビ朝日系列(静岡では しずおかあさひテレビ)にて見る事ができます。


今回も お読みいただき ありがとうございました。