小さな訪問者たち 設計士さんはキレイ好き?


 本日より2日間(9/15,16)構造見学会 開催中です。まるで週末を狙ってくるがごとき台風(笑)・・・微妙な天候状況となっておりますが、ご連絡のとおり開催いたします。足もと悪い中まことに恐縮ですが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。


 さて本日は学校の授業のお話・・・といっても小学校の授業です(笑)。一昨日、地元 静岡市立大谷小学校の6年生4名が私を訪ねてきました。1ヶ月ほど前からアポイントメントも頂いており(キチっとした礼節のある行動・・・大人も見習わねば=笑)、時間どおりのスタートです。授業の一環で、私へのヒアリング取材との事。はきはきとした4人の質問に 感心しつつ、「そんな 急に言われても・・・でも答えねば・・・」という大人の責務の中で揺れ動く心理状況の連続でした(笑)。


 ふだん大人同士で打ち合わせをしたり、教えたあったりという日常生活とは違う緊張感の中、印象的な質問が2つありました。「建築家や建築士という仕事をやっていて大変な事は何ですか?」、「いつ設計士になろうと思い、建築デザイナーになるために どんな勉強しましたか?」です。気をつかってくれている+呼称が難しいのでしょうね。設計士、建築士、建築家、デザイナー・・・私も自称するのが難しいのですが、彼らも そのあたりは知っているようです。正解は・・・全部ですから(笑)。


では 質問への回答を・・・


■1■「建築士という仕事をやっていて たいへんな事 」
大変と言う訳ではないですが・・・(と前置きして)・・・私が話す相手は専門家ではなく 普通のお父さん、お母さんです。だから難しい言葉で話すのではなく、皆がわかる言葉で 家の創り方を丁寧に説明してゆくよう 心がけています。


■2■「いつから建築家になろうと思い、何を勉強したか?」
ぼんやりと 高校時代に建築を勉強しようかなと思いました。算数が好きだった事もあり、理系という理科や算数をいっぱい勉強するクラスに入り、大学に行きました。でも、大人になってわかったんですが、私のような勉強をしたのとは違う方面から建築を始めた人もいます。芸術大学で学んだ人は算数よりも美しく感動的な絵を描いたりキレイなデザインをする勉強をしています。ですから、設計士としては どちらもアリ、そして どちらも勉強しなくてはいけないという事です。


 このように お答えしました。みなさん一生懸命ノートをとっていましたよ。私であれば、この時点で「合格!」と言ってあげたい(笑)。ただ心配なのが、「説明 難しかっただろうか・・・」というところです。サッカー日本代表 イビチャ・オシム監督ほどの言説とまではいかなくとも、日頃の会話でいろんな比喩を使う私なので、子供たちに通じたか否か・・・通じていなかったら話す側の責任もありますからね。機会あれば、彼ら・彼女らにレビューを頂きたく存じます。


 最後に・・・設計士にとって大切な事を伝えました。それは「きれいに整理整頓できる事・収納上手になる事」・・・自分自身を例にとり、建築設計を志すまでは片付かない部屋で生活していたが 勉強すればするほど身の周りをキチンと片付けるようになった事を・・・。整理整頓の好例として、「収納のカリスマ」として雑誌・書籍・テレビなど各種メディアに登場中の有名なアメニティアドバイザー 近藤典子さんの話なども織り交ぜながら・・・。ただし、この比喩・・・子供たちが興味を示しているかどうかは・・・本人たちの判断に委ねます(笑)。そんなこんなで、「ものづくり、デザインに携わると きれい好きになりますよ!」といま一度 念押しをして・・・続けて・・・「建築家や大工さんだけでなく造園屋さんも 最初の仕事は掃除です。修行の時は掃除をしながら先輩の仕事ぶりを見て学び、段取りや技を知るのです。ですから学校や自分の部屋の掃除もキチっとやりましょう!!」・・・そこまでフォローしてみました(笑)。



建築設計事務所は本棚がキレイだったりします。
その理由は・・・月刊誌を定期購読しているからですね(笑)。
ですから出版社さんに感謝という面もあります。


 そう、近藤典子さんで思い出しましたが、私の情報に よりますと 近藤さん 本日 静岡に来られるそうですよ。


近藤典子が建てた家―収納のカリスマが提案する、新しい暮らしの形 (SSCムック―レタスクラブ)

近藤典子が建てた家―収納のカリスマが提案する、新しい暮らしの形 (SSCムック―レタスクラブ)


本日よりツインメッセ静岡 南館(静岡市駿河区曲金3丁目1番10号)で開催される「静岡県・住まい博2007」において 近藤典子さんの講演会(レクチャー)が用意されていると伺っています。私は建築士会会員として「間接参加」という状況ですが(笑)、快適な家づくり・住まいづくり、機能的空間整理のヒントを探る よい機会かと思います。お聞きになってみては いかがでしょう? 先着順です。そして、そこで思った「なぜ?」、「どうすれば?」という疑問などございましたらば 私にお伝え下さい。できる限りの範囲で回答しますよ(できる範囲で=笑)。では。



(文:久保田正一



■Ranking checker■

1)人気blogランキング
2)デザインブログ
3)くつろぐ投票



今回も お読みいただき ありがとうございました