伊東豊雄 建築|新しいリアル@東京オペラシティ


 現在、私は週に1回 東京に日帰りの出張をしています。建設中の「WT邸」を監理するためです(設計:Integrated Network kc2 施工:久保田建設株式会社株式会社セキグチホームテック)。現場は練馬区石神井の閑静な住宅街・・・南側に生産緑地を残す街区で、環境的に申し分ない敷地での建築です。工事完了は12月初旬・・・私の出張は、それまで毎週続きます。これに関しては追ってレポートするとして・・・


 10月26日は、現場ミーティングが17時30分に終わったため、その足で「伊東豊雄 建築|新しいリアル」を見に行きました。会場は新宿区初台 東京オペラシティ 3階 アートギャラリーです。知人から「閉館1時間前になると入場料が半額になります。平日の閉館時間は19時・・・つまり18時の入場がお得です。1時間あれば十分堪能できます」との事前情報を得ていたため、時間調整する程の事もなく18時に入場・・・500円で入れました(笑)。



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 それにしても、迫力の展示内容でした。物質(モノ)への回答・・・このカタチをして、この素材をして・・・「言葉なくして言い込める」といった迫力をもって壁面に貼られた巨大な原寸図面と床いっぱいに設置された原寸模型(モックアップ)は、仮設の展示会場という現実を疑ってしまう程の力が入っています(これ自体が既に「新しいリアル」=笑)。実はこの展示 ベルリン近代美術館からの巡回です。ドイツでの様子がプロジェクターで投影されていました。ミース・ファン・デル・ローエというモダニズムを支えてきた建築家が用意したカルテジアン・グリッドの中で新たな思考を示すという行為は、建築史的に見ても快挙と言えるのではないでしょうか。


 なお、会期は今年の12月24日までとなっています。建築設計専門の方でなくても凄さがわかる展示です。東京オペラシティまで足を運んでみませんか? 「現場の職人さんと一緒に見ると興味深いコメントが得られるかも・・・」そんな想像もかきたてられる圧巻の建築展でした。



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 実は・・・私は東京オペラシティの基本計画に2年ほど携わっていました(1989年〜1990年)。当時、プロジェクトルームがあったこの場所が、今では壮大で美しい街区になっています。さらに、首都高ランプの工事も始まっています。私にはバーチャルとしか感じられなかった「図面上の計画案」が、いま本当にカタチになっているのです。人間ってパワーありますね(笑)。


■写真上:エントランス
■写真中:パンフレット
■写真下:東京オペラシティを夜景モードで片手撮影→感動に手が震え(笑)・・・


 いきおいで買ってしまいました(笑)。


けんちく世界をめぐる10の冒険 (建築文化シナジー)

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■関連URL1:(株)伊東豊雄建築設計事務所
■関連URL2: 伊東豊雄 建築|新しいリアル

(文:久保田正一


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  今回も お読みいただき ありがとうございました