ポータル・コミュニティ (2)   D+ (d-tus)


 今回は 2007年3月31日の記事の続きとなります。「D+ (d-tus) ディータス」というデザイン関連のブログ・ポータルをご存知でしょうか。デザイナーあるいはデザインに関連したブロガーを集めたサイトです。ここ「建築デザイナーズ ブログ」も「For Your House」という名称で登録・掲載されております。



 「D+」は デザインに関連する記事を自動的にカテゴリー配置して掲載するもので、そのシステムは「edita」さんを使用しています。私が言うのもなんですが・・・読みごたえのある内容満載です。「デザインという思考がどのように有効なものか」という点を踏まえながら語られる「知の集積場」のようなポータル・サイトです。



 というのも、この「D+」のコアになっているのが デザイナーであり「D&DEPARTMENT」のショップオーナーでもあるナガオカケンメイ氏であるからです。ナガオカ氏は「作らないデザイン」という思考でデザイン界に新たな風を巻き起こした人物です。自ら綴った日記「ナガオカケンメイの考え」が出版されており、私も手にとってみました。「なるほど!」と納得する事が多いとともに、デザイナーと経営者という立場の間で苦労されている心境を汲み取る事ができます(笑)。


ナガオカケンメイの考え

ナガオカケンメイの考え


 「作らないデザイナー」・・・一見、矛盾をはらみそうな言説ですが・・・じっくり考えてみれば理解できるものです。同業者からも他者からも「デザイナーは たえず新規のモノを生み出す職能を有するもの」と思われがちな中、良質なデザインのイメージ保存・価値判断の再認知を企図したナガオカ氏の活動は、「単なるリバイバル」ではなく「デザイナーとコンシューマーの視線=審美眼を共鳴させ、相乗的に磨くこと」であり、大局的には地球環境と向き合う事にもなるのです。言い換えるならば、「消費されるデザイン」へ一石を投じ、それがストライクゾーンに入った現代社会の代表者なのです。


 デザインに携わる者にとって一瞬の閃きが生命線です。この「D+」参加の好機を活かし、私も研鑽することと致します。気合が入りました。みなさま 宜しくお願い申し上げます(笑)!




(文:久保田正一




■参考URL■

D+ (d-tus) http://www.d-tus.com/

D&DEPARTMENT http://www.d-department.jp/

ナガオカ日記 http://web.d-department.jp/blog/


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今回も お読みいただき ありがとうございました