house-O 竣工写真




 先月オープンハウスを開催した静岡市葵区の住宅プロジェクト「house-O」が完成しました。


 昨日、クライアント(お客様)立会いのもと電気・ガス・給水・給湯・エアコンなど諸設備の説明を行い、仕上がりを確認していただいた上で、無事に鍵の引渡しをする事ができました。思い起こせば計画開始から1年・・・ちょうど私が久保田建設にデザイン・スタッフとして参画した時にスタートしたプロジェクトです。様々なプラン検討、10案を超える模型制作を経て、いまここに「house-O 1000万から始める家・・・感動のクランク・アップ」といった心境です(笑)。


 旗竿状敷地に20坪+ロフト5坪の家・・・外壁はガルバリウム鋼板とアイカ ジョリパット仕上げのコンビネーションが施され、寝室前の3つの壁柱も素敵です。外部空間は全て白で統一されており、爽やかで軽やかな姿が、閑静な住宅街に映えます。


 床にはパインの無垢フローリングを敷き、植物性ワックス「オスモカラー」をかけた事で、たいへん上品な香りがインテリア空間を満たしています。歩行の際、足先に柔らかな感触を持つのは、やはり無垢板ならではの 「あたたかみ」でしょう。


 壁と天井は、こだわりの全室塗装仕上げです。クライアントの奥様の発案で、各室の壁は1面だけアクセントとして柔らかな色を配し、その他は白という配色がなされました。絶妙のカラー・コーディネートにクライアント、デザイナーともども自画自賛です(笑)。また内部建具は引戸を基本とし、できる限り天井一杯の高さを確保しました。これにより建具は「動く壁」となり、壁と一体化して抽象空間の一要素として、床のナチュラルな木目の風合いとともに、「小さな家(une petite maison)」を心地よく構成する重要なファクターとなりました。今日は、その絶妙なカラーリングの写真を皆様にお届けします。


 明日、いよいよ引っ越しとの事・・・静岡地方 昨日までの天気予報はあやしいものでしたが、今は気持ちよい秋空が広がっています。これからの快適な暮らしを想像すると、私も胸があつくなってきました。ますます素敵な家庭になってゆく事を祈念して・・・乾杯です!


(文:那須啓一郎

■写真:house-O 現在の様子(筆者撮影)

■house-O 概要
・構造:木造2階建+ロフト
・規模:1階=29平方メートル 2階=35平方メートル ロフト=17平方メートル)
・設計:Integrated Network kc2 + 久保田建設株式会社
・施工:久保田建設株式会社

■関連記事
http://d.hatena.ne.jp/kubota_staff/20060819
http://d.hatena.ne.jp/kubota_staff/20060824
http://d.hatena.ne.jp/kubota_staff/20060831


□□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□
今回もお読み頂き、ありがとうございました。
お気に召しましたらば、人気blogランキングへの1clickをお願い致します。
□□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□