シューメーカーチェア



 おととい house-0 が完成しました。


 この家は、住空間の中心となるリビング・ダイニング・キッチン・洗面・浴室を2階に、その他の室を1階とロフトに配した事で、階段室と吹抜を介して上下に連続する「コミュニケーションが行き届く空間構成」となっています。


 特筆すべきは、1階のエントランスホールを来訪者と共に楽しむ「ディスプレイ空間」としている事でしょう。実はクライアントご夫婦 お二人とも靴に関わる仕事をしているのです。


 という事で・・・完成のお祝いに「シューメーカーチェア」をプレゼントしました。ちょっと直喩的ですが(笑)。


 シューメーカーチェアは16世紀に北欧でデザインされ、最初は牛の乳搾り用に使われていたとされます。ゆえに、元々は「ミルキング・スツール」と呼ばれていたようです。その後、靴職人の間で使われるようになって「シューメーカーチェア」という名がついたとされます。


  特徴は3本脚・・・平坦な場所でなくとも安定するのです。4本脚だと「がたつき」が気になる事がありますからね。もっぱら作業用の椅子として選ばれたのには、こうしたタフな作業環境のもとで使う事を想定された・・・そんな理由があるのでしょう。但し、3本脚の椅子は故意に力をかけると転倒しますので、ご注意を(笑)。


  座面は、まるで職人さんが使い込んで出来たような独特の丸みをもった形態をしています。 座ると自然に姿勢が良くなり、長時間座っても疲れにくい耐久性のある椅子です。 ソープフィニッシュのナチュラルな風合い、使い込んで熟成する過程を楽しみつつ、末永くご愛用いただきたい逸品です。


 なお、座面高さにはバリエーションがあります。


  ・カウンターやキッチン用の座面高69cmタイプ
 ・ダイニングテーブルやワーキングデスク用の座面高49cmタイプ
 ・玄関の靴履き用に最適な座面高42cmタイプ


 インテリアショップ「アクタス」からの情報によると、最近、この3タイプに加え、子供用の座面高22cmと27cmの2タイプが発表されたそうです。 どれも軽くて場所を取らないので、いろいろな場所で重宝します。数脚揃えておくと、並べるだけで絵になるもので、魅惑のインテリア・グッズとして家を引き立てることうけあいです。


(一人のインテリア好きの立場からして・・・将来、「静岡アクタス」、「アクタス静岡」が できると嬉しいですよね=笑)


 かくいう私も42cmと49cm 2脚のオーナー・・・(笑)。皆さんもぜひ一度その座り心地をお試しください。オススメです!



(文:久保田正一

■写真:シューメーカーチェア(左から座面高42cm、49cm、69cm)
■参考:インテリアショップ「アクタス」 http://www.actus-interior.com/


□□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□
 今回も お読み頂き、ありがとうございました。
 お気に召しましたらば、人気blogランキングへのclickを お願い致します。
□□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□ □□