シュレーダー邸のごとき空間づくりに思いを馳せて


 昨日、自ら撮影したWT邸(東京・練馬)の竣工写真を整理しました。正面性を保持した2層構成の住宅です。シンプルなデザインの中に規律とバランスを保ったフォーマルな姿勢をみる事ができます。周辺ヴォリュームともなじみ、クライアント(お客様)からも「暖かくて明るい家で、たいへん住みやすいです」とのお褒めの言葉を頂いております。今年の年賀状に外観写真を採用されたとの事・・・嬉しいかぎりです(笑)。



 そんな中、撮影技術に関しては、まだまだ初心者・・・毎回 試行錯誤の連続です。絞り、シャッタースピード、露出補正、ホワイトバランス・・・使いこなせるようになるのは一体いつの日か・・・いつもカメラに使われています(笑)。特に吹抜空間の見上げ+見下ろしの写真撮影には苦労しました。



 内部空間には可動間仕切(引戸)を多用しています。これは日本家屋の特徴である「連続する部屋を襖によって仕切る『続き間』の手法」に基づく作法です。しかしながら、この「間仕切」 単なる地域的なリバイバルではなく、合理的な空間構成手法として評価された歴史があります。



 10年ほど前、私は留学中の知人をたよってオランダに行きました。建築を志す者にとってはよく知られた事ですが、オランダという国はフランス、イギリス、イタリア、スペインと並んで近代〜現代の名建築の宝庫なのです。特にユトレヒトにある「シュレーダー邸」は世界遺産にも登録されている有名な住宅です。作者は椅子のデザインも有名な建築家リートフェルトです。「デ・スティール」を代表する建築家として、全体にモンドリアン抽象絵画に通じる直線と3原色(赤・青・黄)の色使いが特徴的なシュレーダー邸ですが、出色なのは2階リビングまわりの「仕掛け」です。昼間はワンルーム、夜には4つの個室に仕切られるという「可動間仕切」が採用されているのです。当時としては画期的なもので、これが空間に柔軟性(フレキシビリティ)をもたらし、シーンに応じた空間づくりが可能なのです。一度ご覧になられてはいかがでしょうか・・・と、簡単に言うほど近くはないので(笑)、以下に参考文献、参考サイトを紹介させて頂きます。


■参考文献

リートフェルト シュレーダー・ハウス−1923 オランダ (World Architecture)

リートフェルト シュレーダー・ハウス−1923 オランダ (World Architecture)


■参考サイト

(1)http://www.rietveldschroderhuis.nl/ (「online tour」が充実)

(2)http://www.holland.or.jp/nbt/holland_utrecht_rietveld_schroder_house.htm

(3)http://www.tbs.co.jp/heritage/archive/20050626/onair.html(TBS「世界遺産」)

(4)http://note.marble468.com/?eid=233609(見学予約方法)



■WT邸メモ

設計:Integrated Network kc2久保田正一))
施工:久保田建設株式会社株式会社セキグチホームテック


(文:久保田正一




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今回も お読みいただき ありがとうございました