東京横浜観察の1日


 昨日は、日頃プロジェクトを共に進めていただく協力業者の方々と日帰りで視察を行いました。みなさん「プロフェッショナル」であるとは言え、やはり違う土地において違う技術者の空間を体感し、見識を広めてゆく事も大切なものです。


 静岡より40名ほどのメンバーを乗せ、バスに乗っての研修スタート・・・ともかく旺盛な好奇心をベースに計画されたツアーゆえ、普通では考えられないほとタイトなスケジュールとなっております(笑)。


以下、時系列でご報告させて頂きます。


07:00 静岡発


10:30 新宿 リビングデザインセンター オゾンにてショールーム視察


11:00 新宿 東京オペラシティ アートギャラリーにて「藤森建築と路上観察」展 鑑賞


13:30 赤坂で昼食の後、六本木 新国立美術館にで空間体験

床面の空調吹出しとキャットウォーク支持柱まわりの床見切りに注目です。


14:30 六本木 東京ミッドタウンサントリー美術館にて「水と生きる」鑑賞

ミッドタウン内では各種ショップが並ぶ空間も参考になります。

共用部の床には竹のフローリングが使用されていました。


15:30 六本木 21_21 DESGIN SITE にて「Chocolate(チョコレート)」鑑賞


ここではニシキギの植栽を見つける事ができました。


16:30 横浜 赤煉瓦倉庫群


17:00 横浜 横浜大さん橋 国際客船ターミナル

屋上庭園からすべりこんでゆくようなデッキ状の床面です。
オープンしてから日も経ち、デッキもだいぶ落ち着いた色になってきました。


内部に続く通路スペースのステンレス製手すりが興味深いです。


20:00 帰着


 こうして 自分で書き連ねて「よく回ったものだな」と感心してしまいます(笑)。しかし、この見聞が今後に役立つ糧となると信じています。建築とは単に図面を書き、カタチを示すだけのものではありません。同じ図面でも、そこに設計者と施工者・職人さんの共通認識(コンセンサス)がないと、全然違うものに仕上がる場合があります。それをコントロールするために「監理」という作業があるのですが、こうやって日頃から設計者の考えと施工者の考えを他者の実例を通して意見交換する事により、自ずと建物の品質向上に寄与する・・・そう感じられる視察旅行でした。ただし、1日の行程としては目一杯の見学だったかとも・・・これだけ回ると いかにバス移動とはいえ 少し足が痛く・・・みなさんには1泊2日での行動をオススメいたします(笑)。



(文:久保田正一


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今回も お読みいただき ありがとうございました