「建築とまちづくり」を購読しています


 梅雨の時期・・・台風も迫ってきていますが、皆様 いかが お過ごしでしょうか。こちらは現場確認などを経て、今から某住宅の鉄骨受入れ検査に行きます。サイズ、仕口、溶接状況を確認のうえ、週明けの現場搬入となります。今回は、そんな梅雨のさなかに届いた一冊の建築雑誌をご紹介いたします。それは「建築とまちづくり」(編集:建築とまちづくり編集委員会)・・・「ある方」との再会が この雑誌との出会いでもあったのです。



 その方とは15年来の知り合いです。昨年、再開を果たしました。


 彼と初めて会ったのは、私が所属するデザイン集団「clap」の巡回展会場でした(1992年)。当時、clapは 京都・東京・大阪の三都市で巡回展を開催中で、私は主に東京展の窓口として活動していました。会場は東京都千代田区神田佐久間町の「KOIZUMIライティングシアター/IZM(現:コイズミ照明ショールーム)」です。初対面にもかかわらず、屈託のない笑顔で話しかけてくれる彼に対し、こちらもついつい会話に引き込まれてゆく・・・そんな楽しい雰囲気を作ってくれる方でした。その後、数年間は情報交換していたのですが、職場を移ったと聞いた後は音信が途絶えていました。しかし、10年の歳月がたち、静岡で「偶然」が起きたのです(笑)。


 講習会で知り合った静岡の建築仲間から「建築とまちづくり」を勧められたのです。最初は気にも留めてなかったのですが、よく読んでみると興味が沸く記事が多く、巻末の編集人を見ると・・・なんと彼の名前があったのです。興奮のあまり すぐメールを送り、15年ぶりのコンタクト成功・・・ほどなく再開となりました。場所は秋葉原、そう、「IZM」の近くです。魚を食べ、酒を酌み交わしつつ笑いながら話す彼の語り口は相変わらず魅力的で、その熱意と建築に対する見方に ますます賛同しました。以降、「建築とまちづくり」を購読しています。


 一般書店で並ぶものではなく、コマーシャリスティックな要素は薄いです。もちろん民間発行の雑誌ゆえ広告は入っていますが(笑)、派手さはなく、一般ウケもしにくい類かもしれません。しかしながら、その平衡感覚をもった記事は たいへん参考になり、私が今まで及ばなかった領域を補ってくれている大切な情報源となっています。それゆえ末永く読んでゆこうと思えるのでしょうね。


 最新の2007年6月号(No.355)の特集は、『「耐震」の社会化は今』です。様々な問題に正面から取り組んでいる この「建築とまちづくり」・・・いちど読んでみませんか? 専門用語は少なめで、一般の方々にも読みやすい内容になっています。1年分ほどのストックではありますが、当社にバックナンバーがあります。来訪の際、ぜひ手にとってお読み下さい。面白いですよ。



(文:久保田正一



■参考URL■

「建築とまちづくり」・・・http://www.ne.jp/asahi/shinken/tokyo/books/kenmachi.htm

コイズミ産業株式会社・・・http://www.koizumi.co.jp//



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今回も お読みいただき ありがとうございました