「フィッシュ・ダンス」 透過するヴォリューム(神戸)


 先週末は出張・・・神戸と京都を訪れました。いずれの都市も馴染みの場所なので、再訪という名の確認作業となります(笑)。まずは神戸から・・・ミーティングを終えた後、元町近郊の街並みを散策しました。ここに来て必ず確認するのが メリケンパークのフィッシュ・ダンスです。



フィッシュダンスとは 1987年に神戸開港120年を記念して設置された高さ21mの巨大な鯉のオブジェです。設計は ビルバオグッゲンハイム美術館など数多くの作品を手がけてきた世界的建築家 フランク・O・ゲーリー氏、そして監修を安藤忠雄氏が担当した事で知られる芸術作品です。完成当時 大学院生だった私は、論文調査のため京都から神戸に赴く毎に このメリケンパークを訪れたものです。あれから20年・・・その間、色々な事がありましたが、今は当時の姿に戻っており、ホッとしている私です。



 この亜鉛メッキが施されたメッシュのヴォリュームは、光と風を透過しながら波止場に在ります。現地に着いたのは薄暮という事もあり、ちょうどライトアップがスタートしたところ・・・たいへん幻想的な風景を堪能する事ができました。ちなみに、ここは現在開催中の「神戸ビエンナーレ2007」メイン会場のランドマークにもなっています。そちらも鑑賞しつつ・・・カメラのアングルによって様々な姿となる このフィッシュ・ダンスを見る事で、日頃の設計活動において気をとられがちな「既成概念」との距離感を いま一度考え直してみよう・・・そう 心を新たにした1日でした。



■追記■

今年、映画『スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー』が各地で上映されています。
詳しくは 下記 公式サイトで御確認下さい。 



(文:久保田正一



■参考URL■

映画「スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー」公式サイト 
http://sketch.cinemacafe.net/


神戸ビエンナーレ2007 
http://www.kobe-biennale.jp/



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なかのひと


今回も お読みいただき ありがとうございました