GARDEN WORKS園三(ENZO) in 静岡vol.2

 新年 あけまして おめでとうございます。2009年も健康的にスタートすることができました。充電完了とともに、再び多くの課題に取り組んでおります。完成間近の作品、工事がスタートしたばかりの現場、これから計画を詰めてゆくプロジェクト・・・様々なステップにあわせ、我々も思考をシンクロさせながら進めてゆきますので、皆様 お付き合いのほど よろしくお願い申し上げます。


 それでは、建築ブログ スタートです。今年最初の記事は・・・昨年に引き続きまして GARDEN WORKS 園三(ENZO)さんとのコラボレーションを お伝えします。


 2009年1月9日・・・園三さんの静岡での作庭 第2弾となる「io-house」が完成しました。



 建築計画は2007年末にスタート・・・場所は静岡市清水区・・・港に ほど近い 鉄骨3階建の「io-house」は、堅実な施工のもと 約7ヶ月の工期を経て無事完成しました。商店と住宅が並ぶ古くからの まちなみにあって、「光と風を楽しみながら 落ち着いた空間を手に入れたい」というクライアント(お客様)の希望を実現するため、我々は、「南に1層の居室、北に3層+塔屋の高層棟を配置しながら、両者を中庭と渡り廊下でつなぐ」という空間構成を提案しました。


 この空間は、私と那須、園三の三者で思考された シンプルかつミニマムなものです。床面は黒褐色のタイル(名古屋モザイク シクレッツァ)と三重県産 伊勢の五郎太石(ごろたいし)を敷き込み、そこに お客様が以前から大切にしてきたナンテンの樹を移植・・・その周囲を白い壁で包み込んだものです。上部にはウッドフレームが走り、柔らかな領域を形成しています。簡素な中に、凛とした空気が流れ、メンテナンスの気遣いも少ないまま暮らすことができる・・・そんな透明度の高い場となりました。伊勢石は園三セレクト・・・絶妙なカラーバランス・・・雨中の庭、そこに佇むナンテンを艶やかに浮かびあがらせる事に成功しています。




 昨年の「ur-house」と同じく、園三氏にはタイトかつ清潔な造園工事を して頂きました。作業時間は6時間(日帰りです)・・・新年早々の雨の中、休み時間も そこそこに、黙々と作り上げてゆく その作庭スタイルは安定感が あります。岐阜との往復 たいへん お疲れ様でした。次回、静岡に来られた際には美味しい海の幸を用意しておきますね(笑)。



(文:久保田正一



■参考URL
・GARDEN WORKS 園三 ENZO http://www.enzo-garden.net/
・園三日記 http://blog.livedoor.jp/enzo_garden/



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なかのひと


今回も お読みいただき ありがとうございました